《(廃)音信隧道》(仮称) 【8:今では音信不通…】

探訪日:2009. 1. 7
提出日:2009. 9. 4
 
ネット地図には平気で出ていたけど…やっと発見した隧道は、南側坑口や内部は全く原形を留めていなくメチャクチャで可哀想な状態でした。
さて、この8ページはほとんどオマケみたいなものですが…2ページでお預けになっていた“隧道の南側”をちょっとだけ見てみましょう。


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という訳で…2ページでお預けになっていたあの場所に戻ってみましょう。右の航空写真ではの辺りから南(下)へ進む事になります。

 
なんとなく道の風陰気が残っている枯れた
ススキ(たぶん)の中を南下します。


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さっきから見えていた森に近づきました。現在地は右の航空写真でウォーターブルーの線の様に南下しての辺りだと思います。
因みに…右の航空写真にピンクで書き込んだ“隧道とそれに繋がる道”の位置は現地とはちょっとズレています。
それはYAHOO!地図で描かれていた線形のとおりに重ねたんですが…実際には“”の様な線形だったとも考えられます。
ところが…森に突入するなり突然に、道の面影は消滅してしまいました!それに森の中は一段低くなっています。
その時、足元に最近設置されたらしい赤い杭を発見しました。《で囲まれた画像にマウスカーソルを重ねるかクリックでそれに近づきます。》
一体…これは何を現しているのでしょうか???

その森の中から北側(隧道の方向)を振り返って見ました。
画像中央付近に先ほどの赤い杭です。

とりあえずその森に入ると…
直ぐ左手に穴でも開いているのだろうか…
の先に“暗い影”が気になりました。
へへへ…まさかこんな所に隧道なんて開いている訳がないんですが、ついつい…。
「変な穴とかが開いていたりして…」
な~んて期待もしちゃったりして…
近づいて見ると…
一瞬、道の法面かと思ったんですが、湿った岩の様な土の壁でした。(な~んだ。)
因みに…この画像は明るく補正して撮影したのですが、実際はもっと暗かったです。
だから一瞬、穴に見えちゃいました。f^^;
その岩にもっと近づくと…
あんれ!?水が溜まっている…。

もしかしたらこれは、アレでしょ?
房総でよく見かける…
『岩から水が滲み出していてそれを採取するヤツ(名前は知りません)』の仲間かも。
どっかにもこういったのが在って、そこにコップとか瓶が置いてあった様な記憶が…。
その麓に発見したコンクリ製の杭。
新聞社の広告が入ってます!(←ウソ。)
さぁ~て…何でなんでしょうね。???

《画像にマウスカーソルを重ねるかクリックでその杭にズームインします。》

さて、その森を再び南下します。
すると…先ほど森の入口で発見した赤い杭から10m位でまた杭が在ります。

そして、その斜め右方向に更に道らしき風陰気が見えてきました!
その杭の所から房総でよく見かける…
『岩から水が滲み出していてそれを採取するヤツ(名前は知りません)』の仲間かも

を振り返りました。(あ~、長い文章。^^;)
画像中央部の黒い岩がそれです。
因みに右下には上の画像の赤い杭です。
その赤い杭の所から、今入って来た森の入口方向(北方向)を振り返りました。

何となく木々の間に一直線の道らしき風陰気ぽく見えると思います。(画像中央)
でも…これが道だったらちょっと狭いかも。


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その赤い杭の所から斜め右へと南下して…現在地は右の航空写真での辺りだと思います。(ちょっと位置に自信が無いけど…f^^;)
すると、半分排水溝化されて消滅しかけているけど…道が続いている様にも見えます!

でもね…10m位進むとこうなっちゃうの!
倒木や水の流れで寸断されてはいるものの…元々はここに道が在ったと思います。
(右の法面ぽいのや、木の無い直線で。)

今回は隧道発見が目的だったので、残念ながらこれ以上は進みませんでした。
ハイ、そのまま後ろを振り返ると…
また 赤い杭が在ります。(画像中央下)
あの赤い杭は地図には残っているけど、消えかけたこの道を現しているのでしょうか?
 
気が付けば…この音信山林道の下に眠る(廃)音信隧道レポートが8ページにも膨れ上がってしまいました。
しかし…こうやって未知の隧道を探し回って山の中を歩き回るのって、本当に楽しいですね!
この辺りは危険な野生動物に遭遇する心配も低いと思われるので、それも探索の楽しさが倍増でした。
ところが、隧道があんなになっているとは…。都会に近い山なのに…恐るべし!
冬なのに、どうしてあんなに洞内が高温多湿で蒸し暑つかったのか…?
産業廃棄物の中から溶け出す物質が地中での化学変化によって生み出される熱なのか…?それとも、温泉でも出そうなのか…?
実はそんなんじゃなくて、ただ蝙蝠さん達の糞が発酵して熱を生み出しているだけなんでしょうか…?
よく考えると…蝙蝠の糞が溜まっていなかった中央部の洞床が熱源だったと思います。その熱に水滴が蒸発している様子でした。
この隧道内部があんなに落盤で原形も留めないのは“△”な断面形状は抜きにしても、それと何か関係があるのでしょうか…?
そんな謎を残しながら、大変長くなりましたけど…(廃)音信隧道のレポートはこれで終了です。ご覧下さいましてありがとうございます。
 
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