ネット地図(YAHOO!、Google)には北側坑口しか載っていなく当初は閉塞隧道か誤植を疑ったのですが、南側坑口から無事に出られました。 ちなみに、 ウオッちず(国土地理院)やその他の地図サイト、書店で売られている紙媒体の地図では隧道は無い事になってます。(レポ作成時現在)
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南側坑口の先には、見覚えのある道が見えました! 2ページ目でご紹介した∋形丁字路の一部が見えます。 |
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その柵から出て南側坑口を撮りました。 (2009年1月4日 11:11撮影。) ☆当日は辺りが暗くなり良く撮れなかったので、4日の動画の撮り直し時に撮影したものです。 (4日の動画撮影時間は10:27~11:48です。) |
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一瞬、曇り空だったんですが…パァ~と晴れてきたのでデカイ画像もどうぞ。 2009.1.4 11:13撮影 |
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南側(勝浦市側)坑口を塞ぐ柵(フェンス?)は堆積した土砂によって変形しています。 左右で土砂の積もり方が違うのでこうなってしまったのでしょうね。 (2009年1月4日 11:10撮影。) |
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さて、そろそろ折り返しましょうか。 |
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隧道内全体にわたって天井等から崩落した岩が積もっていますが…結局本来の洞床は判りませんでした。 私は今までに洞床が全く見えない廃隧道を見た事が無かったので、こちらの坑口まで来た時に驚きました。 杉戸林道の支線の一つであろうあの崩落隧道「杉戸隧道(仮称)」でさえ東側坑口付近は本来の洞床が見えたんですから…。
洞床の盛り上がりとは対象に天井は凹んでいる…。洞床に積もるこの様な山で大きいものは主に洞内で3箇所見られました。
画像が黄色っぽいのはカメラの自動ホワイトバランスが誤動作したものです。 HID光に太陽光が加わるとこうなります。 (マニュアルにすれば良かったですね。) |
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南側から入って三分の一位の所です。 (2009.1.4撮影) |
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全体的に乾燥した印象の隧道ですが… 所々天井に湿っぽい所があって、そこから水滴が落ちてきます。ピチャッ! |
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そんな水滴は洞床にはたまらず、更に地下へと染みって行く様です。 画像の右下の黒い点はその水滴が落ちている場所の一つです。 それ以外の洞床はカラカラに乾燥して、歩くとガラガラバリバリ爽快な音がします。 両方の坑口があんな状態なのに、全く水没していないどころか歩くと埃が舞う程に乾燥している状態には驚きです! |
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そろそろ問題の坑口へ近づきます。
(2009.1.4撮影) |
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ふと見上げると天井の模様が綺麗! |
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おいおい… 上の画像でライトの光が当たっている辺りで発見した空き缶・空き瓶。 誰かがここで休憩した時に飲んだ…訳ではないでしょうけど、ゴミは持ち帰りましょう。 たぶん坑口から放り投げたんでしょうね。
それらが入っていたであろうビニール袋がキタキタになっているという事は落石の嵐? 廃隧道の中に捨てられる缶や瓶って落ちてきた岩に潰されていて何だか哀れ… ゴミでも資源。必ず持ち帰りましょう! |
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北側坑口の斜面の下には他にも何本かペットボトルや缶が落ちて埋もれてますけど… 岩にある小さな穴はゴミ箱じゃなくて隧道の坑口の一部なんですってば! 因みに北側以外では発見しませんでした。 |
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入洞の時、岩と共に滑り落ちた斜面… 上の画像の左側がその斜面でして、角度は最低でも45度以上ありそうでしょうね。
動画を撮影したりして何回かここを上ったり下りたりしているうちに大きな岩は下へ落ちてしまいました。(その岩の下の層は土砂。) 初めてここを下りた時はその岩達がボロボロ落ちて、雪崩の様に岩と一緒に洞内へ滑り落ちてしまいました。 動画を撮影する時に一回転んだだけで、その後は足が空回りをしているけどなんとか上れました。(両手がカメラで塞がっても。) 入洞時にあんなにビビっていたのに… |
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しかし、動画を何回か撮影中にこの辺りから「ミシッ!」という音がたまにしました!? そろそろ天井が落ちるのか… 実はその音にビクビクしていたり… |
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とりあえず、画像や動画を満足するまで(メモリーが満杯になるまで)撮影して、「さぁ帰ろう。隧道から脱出だぁ~」とした瞬間にその音の正体が判りました。 《画像にマウスカーソルを重ねるかクリックするとそいつの画像が出ます。》
ハイ、そこに落ちていた枯れ葉がたまに吹き込む風によって揺らされる音だったんですねぇ…。ちょうど「ミシッ!」って聞こえるのでてっきり天井からだと思ったんですよ。 もぉ~脅かすなYO! |
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この画像は何で撮影したのか忘れましたけど…こんな岩が坑口を塞いでます。 |
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辺りも暗くなってきたので、そろそろ隧道から出てお家に帰りましょうね。
因みに、この時は坑口に吹き込む風は殆ど無風でした。時間によっては隧道へ吹き込む風が強かったり無風になったり…。 だから一番最初に覗き込んだ時は無風だったので閉塞隧道だと思った訳なんですよ。 |
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おっと! またこれにぶつかったら落ちるかも? 当たらない様に慎重に… |
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ハイ、その割目…塞がりかけの北側坑口から見下ろす景色です。またもやピントが手前の草に合ってしまってゴメンナサイ。 (マニュアルフォーカスにすべきですね。) |
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ここで後ろを振り返って、 「隧道さん、お邪魔しました。」と一礼です。 |
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その時に足元にこんなものを発見しました。 よく見かける緑色のフェンスの残骸と思われる物が所々に埋もれていました。 昔はこの辺りに張ってあったのでしょう。 しかし…何故、その緑色のフェンスはこの様に跡形も無くなってしまったのでしょうか? |
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私の自動車を止めた広場に戻る時に見つけたタイヤの跡。 もしかして、あずさ2号氏のタイヤ跡? |
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4日に動画を撮り直した帰りにお会い出来た猟師さん(右)です。
今、出てきた隧道の事を聞いてみました。 すると…「今から30年程前には既に自動車も通れなくなっていたよ。」ですって! うっかり緑色のフェンスの事を聞くの忘れてしまいましたが、有力な情報が得られました。 何だか感じ良く優しく話して下さったので、一緒に記念撮影しちゃいました。 |
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その猟師さんはもしかしたらこの道(1ページ目にも掲載)から来たのでしょうか? 《画像にマウスカーソルを重ねるかクリックするとガイドが出て判りやすくなります。》
先ほど隧道内部を撮影中に、南側坑口付近で「ピィ~」と猟犬に指示している様な笛の音が聞こえた気がしたんですが… という事は… 猟師さんと猟犬も隧道を抜けて来たの? それとも「四本足の動物らしき足跡(鹿か猟犬みないな足跡)」が続いている右へ上がるあの道から来たのだろうか…? これもまた、うっかり聞くのを忘れてしまいました。よく考えると隧道以外の話で盛り上がってしまった様な…(ちょっと反省。) という事は…ここを右へ上がる道を行くと隧道の反対側(南側)に抜けられるという事なんでしょうか!? 穴は無さそうなので当分行きませんけど、やっぱり聞けなかったのが後悔です。(涙) |
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最後に 行止まりに盛り土砂が在るという事は… この道を杉戸林道に繋げる計画と工事が実際にあり、ここでストップしたのでしょうか? 線路の終点じゃないので、車止めの為の土砂盛りではないでしょうし… 緑色のフェンスの残骸を見ると、工事が行なわれていた可能性もありそうですが… また、隧道の両坑口を塞ぐ土砂も自然の崩落だけではない様な気がします。 隧道を封鎖する埋め戻しにも見えます。 (北側の割目は土砂が下がったから?) そうすると… この土砂は「これ以上は進むな!」っていうサインなのでしょうか??? |
隧道の両坑口を塞ぐのは大崩落なのでしょうか?それとも意図的に土砂を詰め込んで塞がれたのでしょうか? また、この隧道の北側と南側の道路の線形が「林鉄の様な優しい勾配とカーブ」なのも不思議です。 (たまたまそういう地形に道が出来たといえばそう思えますけど…。じゃあ、杉戸林道はそうはならなかったの?) そんな疑問を残したまま、今回は地図から消えかけている廃隧道を発見してレポートは一旦終了です。ご覧下さいましてありがとうございます。
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