《野々塚隧道》(仮称) 【3:今日は本気ですよ!】

探訪日:2009. 1. 2
提出日:2009. 2. 2
 
新しい年になり二日目。世間では正月真っ最中ですけど…私はこの山に開いている穴の事しか考えてませんでした。(笑)

ハイ、また右の地図で[+]の所に来てしまいました。
初めはナタかエンジン付きの草刈り機を持ってきて南側の坑口を探そうと思いましたが…
正月真っ最中にその様な物と作業着っていうのはちょっと抵抗がありまして…(誰も見ていないんですけどネ。)

その先にはヤツが待っている!

秋(1ページ目、10月28日)に来た時は日没前だったのですが、今日はそれより1時間早い15時過ぎ(何でいつもここに来る時間って夕方になってしまうんだろう…)なので気持的に少し余裕です!

相変わらず割目というか…僅かな空間が開いています。

その割目の近くまで斜面を上りました。

前回(1ページ目、10月28日)は中を覗く時にカメラ+ライトを岩に擦る位でしたけど、今回はスイスイ~でした。
前回に見た時よりも割目のサイズが広がって見えるのは気のせいでしょうか?
前回は穴の高さを計らなかったんですが、メジャーを当てると最大37cmありました。
つまり…覗きすぎで広がったのかな?

カメラのアングルを右からにして見ます。

その割目に近寄って見ると、真っ暗でこの割目よりも巨大な空間が下へ続いています…

穴の中が下へ下っているパターンってなんとなく不気味だと思いません?
しかも内部が水没してたりとか…
たとえば真っ暗で深く水没している穴に落ちたら…なんて考えると恐ろしい~
中が上っている穴の方が「最悪脱出不能!」となる確率が低いと私は思うんですけど。

ちょっと話題が大げさになりましたが、この穴はここから見える限り水没は無い様です。

前回はこの割目に頭をちょっと突っ込んだだけだったんですけど、今回はせめて反対側の坑口がチラッとでも見える位置まで入ってみようと思います。
ただし、あまり無理をしない程度に…

天井はちょっとでも触れようならボロッ!って落ちそうです。
実際、割目から入る時にちょこっと頭がぶつかった所の岩がボロッって落ちました!!
別に…私は石頭ではないですけど。

その割目の中に入りました。
内部へ入ると同時に斜面の小石や岩が洞内へボロボロ落ちていく状態なんですが、思ったよりも内部の斜面はグリップがあってこうやって立っていられます。
(判りやすい画像が無いんですけど…)

斜面をゆっくりへっぴり腰で降りていく…
(一歩踏み出す毎に小石が落ちていく…)

あっ!見えた!
良かった~、閉塞隧道じゃなかったよぉ~

その瞬間………
ズルッ!?(小石や岩もボロボロ)…あんっ!?(何が起きたのか一瞬判らず)…
…ザザァ~ザァ~ン…ボロボロボロ…(小石と岩が落ちています。)…(埃が舞っています。)

結局は、嫌でもここまで滑り落ちてしまいました!

一瞬、「困った事になった!」と思ったんですがカメラと自分も無事なのを確認出来たので、とりあえずその場所で撮影。

画像にはまだ埃が漂っています。

反対側が開いているのを確認した時、「さぁてこれから下りるのか…それとも大事を考えて止めておこうか…」と考え始めた瞬間に足元の岩や小石と共に洞床まで滑り落ちてしまいました。

帰りはこれを上れるのか…?
今、トライしてみれば判るんですが…
もし、ボロボロ崩れてグリップが得られなくて最悪は上がれない…と判るのが怖かったのでとりあえず反対の明かりの先へ出られるのかを確認してみる事にします。
(本当に反対から光が来てて良かった!)

しかし…本当に大荒れですね!

ここから見る限りは向こうへ抜けられそうなんですけど…
あっちもなんだか嫌な感じ…
天井が高いのと光を吸収しちゃう色合いなのか、天井の様子があまり良く見えないですね。

あっ!?冷めてっ
天井から水滴がポタンッって落ちてくる所もあるんだなぁ…と思って見上げると、コウモリさんがチラホラ…
もし見上げた途端にビッシリ真っ黒になっていたら腰を抜かしたかも知れませんけど…

中央付近まで来たでしょうか。
しかし天井は高いですね。3~4m?最大5mの部分もあると思います。
洞床はガレて本当に歩き難いです。

中央を過ぎてから振り返って見ました。
画像がブレてしまってスミマセン。
この位置で撮影した画像ってみんなマトモなのが無くて…(撮り直しではピンボケ。)

半閉塞っていう状態ですね。

ようやく反対側(南側)の坑口が近づいてきました。
こちらも何故かすんなりと出さしてくれなさそうな坑口です。

先ほど滑り落ちた北側の坑口よりも土砂の量が少ないし固まっています。
あ~良かった!

ネット地図ではこちら側の坑口の記号が出ていなかった(2009年2月2日現在)ので、入る前は閉塞隧道だと思っていて、正直結構ビビッていだったんですよ。

その斜面を上り、柵の前はあの「痛て痛てモジャモジャ」ですよね。
 
次のページでは、この柵の外に出ます。藪の中に隠れた南側坑口を眺めます。

因みに、このレポートでも動画をご用意しました。(トップページにリンクがあります。)
実はこのレポート完成前にもう既にバレてしまいましたけど…(笑)
このレポートで探訪日は2009年1月2日なんですが、その動画は2009年1月4日に撮り直ししたものです。
2日の動画は肝心な入洞部分が抜けていて気に入らなかったので4日に撮り直したんです。
その2日の動画もこの際ですから、お恥ずかしいですけどアップロードしておきましたヨ。
 
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