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《市原市平蔵の廃隧道》 【2:思わぬ出会い、そして万謝!】

探訪日:2009. 1. 3
提出日:2009. 5. 6
 
さぁ~て、これから藪に入ろう!
という時に、後ろに自動車が停車したので「もしかして…マズイ場所にでも入ってしまった?」とビクビクしながら振り返る…。
すると、その車からの一声は「おいっ!ここで何してやがる?正直に言わないと痛い目に遭わすぞ!オラー!(怒りマーク)」ではなかった。
かといって…白と黒のツートンカラーで屋根に赤色灯サイレンが付いた自動車でもない…。
そこには一台の白いワンボックスカーが停車して、その中には白の作業服姿(たぶん)の一人の男性。
すると…むしろ本当に拍子抜けする位に「(優しい口調で)こんな所で何してんの?」という感じでした!
まだ緊張も冷めぬままバレバレの作り笑顔で…「あの~…この奥に隧…トンネルが在ったと思うのですが…何かご存知でしょうか?」
と返すと、「あっ?トンネル?………在るよ!…もっとこっちだよ!確か…え~と…こっち、こっち!」
その時、私はその方が“あるトンネル”の事と誤解されていると思い「あのトンネルじゃないですよ。(指しながら)あの辺りの…」と言ってしまう。
が、しかし「ううん、そうだよ。それだよ、確か在ったよ!」とその男性。………すると、やっぱり在ったのか!?緊張から喜びに急展開!!
※その時は…結構、緊張していたので会話の内容は正確ではないかも知れませんが…たぶんそんな感じだったと思います。

そんな会話を交わしていると…「じゃぁ、直ぐ近くだからちょっと乗ってくかい?案内するよ。」
えっ?マジっすか!?なんて出ちゃいそうな位に驚きと感激と一緒にちょっと図々しくその車に飛び乗っちゃいました!
脳裏には「知らない人について行かない。知らない車に乗らない。」という小学生の時に教えられた言葉がチラリ…。(笑)
車が優しく発車しながら…「何でそんなトンネルなんて見に行くの?役場の人か何かの調査かと思ったよ。」ですって。
「ハイ、趣味で色々なトンネルをホームページに載せているんですよ~f^^;」と私。
「だからそのライトとカメラを持っている訳なのね。」「へぇ~そういう趣味も在るのか…。ほぉ…面白そうだなぁ…。」とその男性。
車はそんな和やか空気と一緒に凄く見覚えのある場所の近くで静かに停車。ハイ、私達は右の地図では[+]の辺に居ます。

さて…二人共に車を下りると、その男性はあの激藪へと何の躊躇いも無く入って行っちゃいました!
確かについ先ほど車内で「面白そうだから俺もちょっと行ってみるとするか。」なんて仰っていましたけど…。
そういえば…あっ!まだお名前もお聞きしていなかった!ですので失礼ながら仮に『★氏』とします。

慌てて、私もその激藪に飛び込む

★氏:「う~んと…この奥だったけ?」
私:「えっ?この奥ですか!?
★氏:「この方向だっけか…?」

(激藪を)ガサゴソ…

いや、ホントに背丈よりも高い藪!
もちろん、本当に1月3日ですよ!

★氏はその激藪を勇敢に進む…。
正直、私は必死でついて行く。
(だから画像が少ないんですけどf^^;)

すると…2分も経たないうちに、目の前に山の斜面が近づいてきました。(左上)

しかし、隧道の影も形も無い…。
「こっちじゃないね。」と★氏。

とりあえず後ろを振り返ると…。(左下)

結局もう一度道路に出て、今度はここを突撃~…ハイ、現在地はあの車止めが不自然に途切れている場所。右の地図では[+]の辺り。

うわ~…
本当にスゲェ~激藪・藪・藪
もし、私一人だったらもうギブアップですよ。

ところで、インターネットに公開するので…
折角の勇敢な姿にボカシを入れるのは大変失礼だし、お見せできないのは残念です。

ちょっと進んだだけなのに…
後ろを振り返ると通行する自動車の音はよく聞こえるのに現道は全く見えません!
しかも、あの電線だって見えないし…。
本当に隧道とそこへ続く道在ったんすか?

★氏に申し訳ないと思いつつも…
段々と弱気と諦めムードが私だけ頭の中に発生してきました。

ところが…
何やら怪しい影と風陰気が…。

と思ったら…
山の斜面に出来た沢かただの凹みでした。

その場所からUターンして戻る時に★氏が、
「そういえば…今から1?年前に境界線(ゴルフ場との)の調査で入った時以来、あのトンネルには行ってないなぁ…」とポツリ。

えっ!?
○○○ゴルフ…○○○カントリー…?
この近くのゴルフ場の職員さんだとこの時に私は初めて解った訳でして…f^^;

正月早々なのに…
こんな激藪の中に入っている人間って…
全国でもそうは居ないんじゃない?
ヨッキ●ん氏なら十分ありえるでしょうけど…

向こうの道路を快走する自動車の音を聞きながら…一瞬そう思っちゃったりして…

それにしても…私一人だったら今頃は諦めていたハズ…。
そうです!もちろん★氏だって仕事じゃないし…1円たりとも儲からないのに…
しかもつい先ほど初めてお会いしたのにもかかわらず…私がどんな怪しい奴なのかも不明でしょうし…(実はお見通しだったり…)

なのに…こんなに親身に一生懸命…
“本当に一生懸命に隧道を探して下さる…”
私はその後姿に徐々に万謝を感じ始めた…

“自分だけ良ければイイ”なんていう人間が多い世の中なのに…こういった素敵な方にお会い出来たのには大変驚いたし…正月早々から嬉しくて感謝感激な気分

もうかれこれ本日この激藪に入ってから30分が経過したその時…
!!

それはあまりにも衝撃な穴でした!
昼間でも薄暗い不気味な場所に開いている小さな穴…。そして、その坑口の周りは坑門の様に綺麗に掘られている…。
本当に人が入れる隧道?
何だか…水路隧道みたい。

早速照らして見る…

すると…奥の洞床には水面が見える!

でも水路隧道なんかじゃないですよね!
これが、地図から消えかけているあの隧道ですよ!

★氏と一緒に隧道の前で記念撮影。
あ~ぁ…ボカシは入れたくない…。
(ボカシしなくてもイイならデカくしたかった。)

この後、★氏は用事があるのでここで彼は帰路につきました。

実は…私は結構な人見知り。
この日以来、隧道を探しに行く時に山なんかで出会う方に「ちょっと声をかけてみようかな…」と段々思える様になりました。
(この日以降の探索でそれは発揮。f^^;)

一人で隧道に背を向けて…
激藪に見えなくなる★氏を見送りました。
「おかげ様で私は今ここに立っています!」
とにかくこの気持を★氏に向けていつまでも繰り返していました。一人で…f^^;
 
さて、ゆっくりと回れ左をすると…。私は今…ちゃんと穴の前に居る!嘘じゃないよね!夢じゃないよね!
 
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