(縦穴形)水路隧道 【2:内部はこーなってんですかー!!】

探訪日:2009. 4. 5
提出日:2010. 1.21
修正日:2010. 1.30
 
当初イメージしていた水路隧道とは大分違うんです…。
土管に入るの…と思っていたら、そうではなかった!入洞してから…「房総各地で目にするあれと同類の水路隧道じゃん!!」って驚きました!
この縦穴形の水路隧道はそこらじゅうで目にするけど、(虫が苦手で)入るのは凄く抵抗あるなぁ…。ハイ、この日まで入った事はありませんでした。

どうやら小さな入口が綺麗になった様です。
では一緒に内部に入ってみましょう!

その土管から入洞して直ぐに振り返えると、
こうなっているです…。

あんれ?何ですか“筈”って!?

な、なんてこった…ここで問題発生!!
当時は初めてこーゆー穴に入洞したので…
嬉くって嬉くってー入洞する瞬間から数秒間はカメラの事を忘れてしまった様です。^^;
ですので…これと次の画像はこの穴から脱出時の動画からキャプチャーしました。

肝心なシーンを撮り忘れてゴメンナサイ。

因みに…先ほどのコンクリ建造物の下を通って水は入洞しているんですね。
というと、その反対側も気になりますが…。
撮影する向きが最初から逆方向っていうのも変な感じなんですが…
入洞して直ぐY形洞内分岐をしています。
今入ってきた前方のあの土管から入洞して、左(現在居る方)が本線になります。
(人の向きが逆なのは気にしないで下さい)

上の画像で左側の影にカメラを向けるとこーなってます。
そのY形洞内分岐(入口から見て)の右側になる訳なんですが、
この様に現在では土砂で封鎖されています!

入洞して直ぐに洞内分岐っていうのも、こういった水路隧道ならではの光景ですね。ある意味、道路隧道とは違った恐ろしさを感じます。
上部の隙間から奥を覗くと…
闇の空間がす~─~─~と続いています!
一体何処へ抜けるのか気になりますが…
これからこーゆー穴を進む訳ですので、こっちの穴は忘れましょう。^^;

さて、先ほどのY形洞内分岐の辺りでは早速作業が始まっています!
今居る位置(右の凸な岩が上の画像では左)で進行方向を見ると…こっちが本線です。
やっと進行方向の画像が出せました。^^;

ありゃ!?5m程先で右へ折れてます!
早くも真っ直ぐでないつーのも怖いの。^^;
因みに…もう既に数人が奥へと消えて行ってます!だからこうして安心して居られますの。

右へ折れた先は…
直線が続いてます!

遠くに作業をされている方が見えます。
(服の反射材の光)

水路隧道って…
こーゆー穴なの~!
この時初めて実感が湧きました。f^^;

さて、そのまま後ろを振り返ると…
Σおぉ!?
先ほどは右へ曲がっただけと思いきや…
またもや洞内分岐が在った訳ですか!!
ここも現在は土砂で完全に塞がれています。

因みに、左の穴が入口方向です。
今度は上の隙間が狭く内部が見えません!
先ほどと違って周りには当分誰も居ないので
(先ほどは撮影する間、皆を待たせてました)
今度はゆっくり中を覗いてみようか………

その時っ!?
Σうわっ!ゲジげーじ!!
この時初めて、この洞内にゲジが居るのに気づいたんです!
天井には毎度お馴染みあちこちにゲジゲジゲジゲジ!

攻撃なんて全くしてこないし、別に何の害も無い虫なんですけど…
どーもこればっかりは未だに慣れないです。f^^;

おっとイケねっ!
そうやってゲジさん達にビビッていたら、皆さん先へと進んで行ってしまった様です…。

ところで、目線は大体この高さなんですよ。
という事は…頭の直ぐ上にゲジゲジなのね!
直ぐ前の天井と右上に居るよ…ゲジ。^^;
天井を強く気にしながらおかっかなビックリで進んでいるのは、私1人だけの様です。

ちょっと目線を下げて見ますと…
通常は高さの半分位まで水で満たされている跡が見られます。奥へと進むに連れて水位が上がっている様子です。

洞床には先人の足跡が付いています。
微かに声も聞こえてきます。
そーじゃなかったら絶対に入らないよ!
こーゆー穴に。^^;

ところで…
先に行かれた皆さん、虫(特にゲジ)なんて平気なんでしょうか?
現在地は不明ですが…
(GPSだって使えないでしょうね)
入洞して20m位は進んだと思います。

人1人が中腰で進めるこの縦長の穴、たまにはこの様に傾いていたりして面白いの。
遥か向こうに再び人の動きが反射してます。
おっと!右上に気をつけて!
後ろを振り返る…。
当たり前だけど出口は見えない…。

その先は更に狭くなっています!
先ほどからカメラが傾いているんじゃない?
いえいえ…洞床の水面は平らなので、やっぱり穴が右へと傾いている様です。

さて、足元はこんな状態!?
このちょっと先で土砂が溜まって水の流れが悪くなっております。これはイカン!
だから地元の方々がこの様に整備しているのです。
通常は水位が高いから問題無さそうに見えますけど…こういった土砂が段々と積もり、
やがては全体の流れが悪くなるでしょう。

落盤による土砂の山が片付けられると洞床に溜まっていた水が流れ出します。
天井が低く幅も狭く、暗いし寒い空間での大変な作業なんですね!

土砂撤去作業直後の動画
(残念ながら画像と同時に撮れません)

しかし…
進めば進む程に狭くなってきます!
幸いこの辺りまで進むとゲジさん見当たらないですね。^^;
この先は微妙に右へカーブしています。

おや!?
右の壁の下から目線を感じますけど…
えっ?何処だって?
ここ》に…こんな《可愛いの》が…

でも、どうやってここまで入って来たんだか?
まさか!?ここに住んで居るのだろうか…?
普段ここは真っ暗の筈…見えるんかい?
入洞して二つ目の分岐址を過ぎてから70m位続いた直線区間がそろそろ終わります。

この先はどーなってんだろう…。
そういえば…前方からは作業している音が全く聞こえてこなく、後ろからも人工的な音が全く聞こえてこないんです。孤独だぁ…。
緩やかに右カーブかと思いきや…突然右へ90度折れるんかいな。

左画像は縦穴に合わせて、HIDライトを縦にしてみました。
右画像は普通に撮ったものです。

私のライトの光源は自動車用HIDランプ(D2S)なので…
点灯方向を縦にするとランプ内の内容物が寄ってしまい、水平よりも暗くなります。

その場所で後ろを振り返って見ました。
この穴は縦で撮影した方が良かったかな?縦だと暗くなるけど…。
余談ですが…(ここから↓はランプマニアの独り言^^;)
隧道内を撮影するには丸い配光の灯具が良さそうです。
例えばセラミックメタルハライドランプの『CDM-R』とか…。
入手性も良いし、シールドビームぽく反射鏡付きだし、全体がガラス製で傷が付き難いし、交換も簡単なので廃隧道用照明としても好都合ですよね。
でもね…
何より再点灯に時間がかかり、洞内で一度消灯すると暫く真っ暗です!!
また、シールドビームみたいに完全密閉ではないのも残念…。
同じ様な形で中身が自動車用のHIDランプも在るには在るけど…。(K社製品)
それがもっと一般的になって欲しいものです…。

ではその90度右へ折れた先へ進みます。
天井には突起物が目立ちます。頭上注意!
その先は3m位で直ぐに行き止まり!?
と思ったら…左へまた90度折れています!
今度は90度左へ折れた先です。

上の画像で右側壁の凹みの辺りで視線を低くして見ました。
日頃は縦穴の半分まで水没なんでしょうね。
ハイ、左に折れてから5m位進んだらまた壁にぶち当たりました。
今度はまた右へ折れる様です。

右へ折れた先は緩やかなカーブで更に右へ曲がっています。
水位も急に高くなっている様です。
直角カーブで洞床が一段低くなってます!

おや!?前方からジャブジャブ音と共に光が近づいて来るではあーりませんか!
先に奥まで入って作業されていた方が戻って来たのでした。
お疲れ様です。
しかし…本当に人1人がやっとの狭い洞内。

もし睨み合いになったら、どちらかが倒されるまですれ違いは不可能でしょう…。
(おいおい…そんな馬鹿な!)
ご安心下さい!ちゃんと洞内には行き違いスペースが所々用意してありますから。
(ただ壁が落盤で崩れただけでしょうけど。)


さてここから↓はその右に折れた先の話になります。

(ここから↓は2010. 1.30追加。この下は3ページにする予定でしたが、このページ内にした方が後々の構成上キリが良いので急遽追加しました。)

さてここで、そのクランク部分を目印にここまでの位置関係を整理してみましょう。すると現在地は右の図での所になると思います。
(右の図の入口や内部の位置関係・方角は、地上部分の航空写真を元にイメージして描きましたので正確ではないかも知れません。)
画像はクランク部分を振り返って見ました。(右の図ではから上を見ている事になります。)

先ほどの図で、の左方向です。
この先は緩やかにS字カーブしております。
ゆるやかなS字カーブの先。
その先。まだまだ闇の空間が続きます…。

そういえば…両側面にご注目を。
日頃の水位の跡が段々と高くなっています!
更に進むと左へ緩やかにカーブしています。(左画像)

足元の水位も段々高くなってきました!(右画像)

左カーブの先は…
再び日頃の水位の跡が下がってます。
洞内は微妙なアップダウンがある様です。
上の画像を撮ってから3m位進んで…

Σあ゛っ゛!!

天井に再びゲジげーじ!しかもデカイ…。
姿勢を低くしてサッサッと進みます…。^^;
狭い洞内で10cm以上のデカイ足が多い虫が素早く動き回るっていうのは…ちょっと^^;
今、光を当てたから皆バラバラに散っているけど…最初は密集していましたョ。(ゾぉ…)

うんうん…悪い虫ではないんですよね。
入洞して2箇所目の洞内分岐部分でゲジに驚いてから、暫らくゲジの事は忘れてました。
ひぇ~再びゲジゲジワールドが始ります!
上の画像の先です。
この先は左右にモコモコしております。
そのモコモコの先はカクカクになっている様です。
上の画像から1m位しか進んでないんですけど…

ゲジさんの数が増えてきてこれ以上先へ進むのはちょっと…
(もーなんだよー)
限界地点付近の画像をデカくしたので、それでご勘弁を。

  という訳で…
その後は天井を意識しながら先ほどのクランク部分まで戻っちゃうのでした。
←その時の【動画】が在るのでどうぞ。
(スミマセン、画像は無いんです…。)


因みに、この時点でどういう訳か電池切れマークが点滅し始めているんです…。
もちろん電池はフル充電済みで来ました。

どーも先程からカメラの調子がおかしい…
フラッシュが作動しなかったり、突然に電源が切れたり…この時、急に不安になる…
滅多にこーゆー穴に入るチャンスは無いし、
折角の成果が台無しになったら嫌だなぁ…。

さて現在地は…右の図での所まで戻った事になります。白く描いた線の部分は、先程のゲジゲジ区間とそのちょっと先になります。
電池交換後、このまま左を向いてもう一度から左へ動画を撮りながら進むのでありました。(またもやゲジが多くなってきた辺りで挫折!)
しかし、その動画が正常に記憶されていなかったらしいのがこのレポート作成時点で判明しました!!(FATは正常…データーが×みたい…)
残念ながら…その動画は元々正常に記憶されていなかった様でお見せ出来ません。大変申し訳ございません。m(_ _)m

電池を交換しても電池切れマークは点滅していて、いつ切れるか判らない…。しかもここで、もう1つの不安が頭を過ぎります………。
そういえば…先程ここで作業を終えて帰って来た方とすれ違って以来、人の声や音は聞いていないんです。
よく考えると…皆が撤収した後も私は1人洞内で夢中になっているみたいなんですよね。f^^;
おーっと!これはヤバイヤバイ!今日は1人でゆっくりと撮影なんてしているヒマは無いのをウッカリ忘れていました。
たぶん皆さんを待たせちゃっているだろうし…「あれ?あいつ戻って来ないよ!ゲジに食われたんか?」って外では心配されている頃でしょう…。
まだ入口からここまでの動画を撮っていなかったのですが…とりあえず一旦外へと出る事にします。(ついでに動画を撮りながら)
その時の動画(トップページのと同じです)】←カメラ不調により映像のコマ落ち、音声に不具合があります。お詫び申し上げます。

この直前の探索『(廃)音信隧道』でカメラが少なからず浴びた水滴の影響なんでしょうか…。
この時より前(2008年2月4日)にカメラは落としたりぶつけているので、もう既に保証は無効も同然なのでこの水路隧道の後にカメラを分解してみると…
内部には水滴が沢山!しかも砂も入っているし!基板には緑青も湧いていたり…これでは不調にもなりますよねぇ…。^^;
 分解整備後は正常になりました。

そんな訳で、このページ前半の画像は…なかなか出てこない私を心配して洞内まで迎えに来てくださった方と一緒に出洞する瞬間なのでした。

(動画を撮りながら)慌てて出口に戻ると…
やっぱり!マズイよ…皆さん待ってるよ。^^;
私1人がなかなか穴から出てこない…
作業を終えて出洞されていた皆さんをすっかり待たせてしまいました!ゴメンナサイ。
(静止画は無く動画からキャプチャーです。)

という事で…
流石にこれからまた入洞する動画は撮れない状況ですので、申し訳ありませんが…
内部から出る片道動画だけになります。
(事前に確認しておけば良かったですね。)
 
ついつい時間も忘れて夢中になっていると…皆さんの迷惑になってしまいました。(反省)
なんてたって、今回の探訪が実現するのにお世話になった方に大変お世話になりながらご迷惑をお掛けしてしまいました。
オマケに動画も中途半端だったりしてご覧の皆様にもお詫びします。m(_ _)m
そんな反省をしながら…この水路隧道のもう1つの出口を見せていただいたので、ちょっとだけお見せします。(次のページへ続く)
 
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