01012《米原GC隧道》(仮称)/中川隧道
 【1:忘れかけていたあの影】

探訪日:2009. 1. 5
提出日:2009. 6.22
最終更新日:2013.9.29夜
 
目的物件の地図
上のYAHOO!地図以外の地図サイトはこちら⇒【Googleマップ】【Mappion】【ウオッ!ちず】
 
以前、『市原市平蔵の廃隧道』のレポートを発表しましたが…上の地図で左上に“怪しい片側だけの坑口”がその隧道です。
そのレポの地図をスクロールや縮小したりされた殆どの方はお気づきだと思います…。
そこから右下(地図上で)の『米原ゴルフクラブ』敷地内にも =====)     (===== (←トンネルの記号)が在るのを!
ハイ、気になったら見に行きましょ!この平蔵地区は穴一杯!夢一杯!なんだから!?(←これって、何か隠しているんじゃないのぉ~???)

※後でmaxdogACD氏(←現在はネット休業中?)がこの隧道の名称を調べてくれました。⇒『中川隧道』。

☆因みに、今回の隧道は『道にあるちょっと古いもの(by パパゲーノ氏)』の【レポート】が最新版です。是非!
☆神奈川県にも同名の隧道があります。 ご参考⇒【道にあるちょ:中川隧道】【トンコレ動画:04019 中川隧道(南側から)(北側から

という訳で…
国道297号から脇道に入り、“素掘の隧道を一つ抜けて”こんな感じの道を進みます。

因みに、この辺りまで来ると…
道路の直ぐ右側に房総ではよく見られる『水路のトンネル』が見え隠れしています。

さて、右の地図で[+]の辺りを西(地図では左)に向かって撮影しました。
国道297号からここまで到着する前に一つ抜けたその素掘隧道(右の地図では右上の方向)は「ネット上に載っているんでしょうから撮影は省略してもイイかな…」と思いきや、いつも参考にさせていただいている数々のサイト(たとえば『穴蔵』さんとか)をあちこち探しても…検索しても…意外にも見つけられませんでした!(←このレポ作成時。現在は『道にあるちょと古いもの』で記事【(仮称)上畑隧道】が出ております!)
という訳で…今回は一枚も画像が無いんですが、いづれご紹介したいと思います。ゴメンナサイ m(_ _)m
さて、そんな“ヘマ”を全く自覚無しでこの分岐を右へ上がります。

以前(1999年頃)のある雨の日、先ほどの素掘隧道(撮影していないし…f^^;)を抜けて来た事がありました。その時にこの上がる道が気になってこれも自動車で突入しました!
(当時から所有する地図帳には記載無し。)
しかし、当時はあの左カーブの手前辺りで倒木が道を塞いでいまいた!
しかもその先はプチ藪化していました!
その先には…素掘の穴の影が…!?

ハイ、当時は雨が降り薄暗い夕暮れ前に倒木や藪を越えてまで隧道を見に行く根性は全くありませんでした。しかもその後10年間は全くその穴の事を忘れていたし…。f^^;
当時は道からしてかなり荒れていた印象だったので、隧道はもっと凄い事になっている?
それとも、自動車は無理だけと隧道は辛うじて生きているのだろうか???

そうやって急に思い出してしまい居ても立っても居られなくなり今日はここへ来ました。

その左カーブを曲がると…

あれぇ~!!
(正直、この時点でかなりガッカリ…。)

別に、私しゃ塞がりかけの廃隧道を求めている訳ではなくて…“素掘隧道ファン”としてはこの形コンクリ坑門が残念なだけですよ。
10年位前には素掘だったハズなので…。

まぁ…ここまでの道が快適だったので何となく予感は感じていたんですけどネ。

コンクリで整えられた坑門にちょっと落胆しつつ近づいてみると…
あらら…路面にご注目!
何となく二本の轍が内部へ続いていますが…
┃■←穴の内径一杯の幅の轍→■┃
なのを発見しちゃうと…もうヤル事はコレ↓しか無いでしょっ!

My自動車de突入

上の画像でもう内部の状態はお解かりだと思いますが…
入口付近はコンクリ坑門+コンクリ巻き立て
内部はゴツゴツモコモコ元は素掘だったヨ!
しかも中央部は更に狭くなってます!


う~ん…
北陸の『細尾隧道』+『戸谷隧道』÷2
って感じの極細隧道に自動車(軽)で入る様なもんでしょうか。
まぁ…ここは千葉県、そんなに狭く長い隧道ではないんですけどネ。^^;

こんな風に撮ると、『戸谷隧道』を大杉町方坑口から進入した気分になれます

あらあら、右側の壁には車を擦った痕が…

あっ!ところで…
千葉県内ではこの様に自動車でも入れる極細隧道はそんなには珍しくないですよね。
たとえば茂原市押日地区なんかにはこの様に自動車で入れる極細隧道は沢山在りますけど…ただ、今回あえてご紹介する訳は

1.素掘ではなく坑門や内部がコンクリ。
2.内部はコンクリ巻き立てではなく、コンクリ吹き付け。
3.1と2の条件がそろって極細な隧道なので戸谷隧道っぽいのが気に入ったから。
4.平蔵地区に来たついでに…
5.てっきり廃隧道になっていたと思いきや、自動車でも快適に通行できる状態に驚き。

の5つです。

中央部を過ぎた辺りからは、舗装も忘れて…
洞床が泥デロ凹泥凹ドロ凹泥化してます。
天井の形はあの押日地区の隧道っぽくなってきました。改修時に削ったのでしょうか?

昔はプチ水没&泥ドログチャグチャ泥ドロ…
だったのかも知れません。しかも素掘で!
そうなると…
極細隧道内で自動車が脱出不能
なんて事にもなりかねない…。
いつもこういう隧道に自動車で入る時にそんな事をついつい想像してしまうのは私だけ?

この隧道もそうなんですが…
“中央部分ほど幅が狭くなり天井も低くなる”
クセがあるんですよ。

この辺りだとマトモにドアも開けられません。
もし、最悪な事にここで自動車が故障して窓も開かずどうにもならくなったら…
ハッチバック形状の自動車以外だと車を破壊せずに脱出不能?あ~考えたくない…。
特に戸谷隧道や旭隧道だと…恐ろしや~

そんな最悪な大げさな事を想像しながら…
あっという間に西側坑口に到着。

極細とか脅かしておきながら…
幅は最低でも1.5m以上は確保されていると思いました。(モコモコしているけど…。)
天井は最低でも2.5m以上はありそうで、高い幌付きのトラックでもない限りは問題なく通り抜け出来ると思います。

西側坑口。






↑おいおい…こんなにスペース余っているんだから、もっとコメント入れろよぉ~ってな声が聞こえて来そう…。

そういえば、両方の坑門には扁額用の凹みが用意されていましたけど…
やっぱりこちら側にもそういった物は一切在りませんでした。

名称は未だ決まっていないのでしょうか?
もし、一般公募中だったらどうします?

正直コンクリ坑門はガッカリだけど…
崩されたり塞がれたりしないで、穴として残してくれたのが嬉かったり。

あぁ~!?今、気づいたけど…
内部はコンクリ巻き立てにはされず、コンクリ吹きつけでしたよね!素掘時代のサイズや形を可能な限りそのまま保っている事になるんですよねぇ~。

それに、もしかしたら落盤で閉塞していたかもしれない訳ですし…。この先もこの隧道が昔の面影を残しながら生き続けられる訳なので、この改修工法はありがたいですね。

隧道を抜けると舗装道路が復活です。

右の地図で[+]の辺りまで来ると、突然舗装道路が終了してしまいます (転回はこの辺りで出来ます。)

まだ先へと道は続いていますが…
この先は行止まりの様ですし、隧道も無さそうなのでここで引き返しました。
 
今回のレポートは“廃隧道が好きな方”には物足りないかも知れません。そして今回は大きめの画像が1枚だけ!?
それと、動画はまだ撮影していません。(簡単に近づけますし入れますし…f^^;) これらの点はご容赦下さいませ。
★この隧道へ自動車で突入した動画【01012 米原GC隧道(仮称)/中川隧道(国道297号側から)(西側から)】もどーぞ。
ネット地図で市原市平蔵地区をご覧になり、ゴルフ場敷地内のこの隧道が気になった方のお役に立てたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございます。
 
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